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POTTERS

VOL.82016.7. 9 Sat & 10 SunVol.8 うつわと食とフリーダの会

メキシコ女流画家、フリーダ・カーロは生涯において、あらゆる意味でたくさんの痛みを負った女性でした。描いた作品は時にシュールだけれど、そこから見えてくるのは痛みを知るからこその、強さと冷静さ、女としての情熱的な愛と母のように大きな愛。そして、哀しみに負けないほどのユーモア! UTSU -WA? Vol.8 は、激しくも複雑な感情を伴ったフリーダの人生と彼女をとりまく情景から、その一部分をUTSU -WA ? なりに切り取りました。女性の陶芸家によるメキシコの色彩と自然を思わせるうつわと、船越雅代ならではのパワフルで繊細な料理がそれぞれに違う化学反応を起こします。

 

【フリーダ・カーロ(1907~1954)】
近代メキシコ画家。シュルレアリズムの作風で知られ、200 点以上にのぼる作品の半数は自画像であった。病気や事故による怪我などで受けた手術は 30 数回。巨匠壁画家ディエゴ・リベラと2 度の結婚、マルクス主義の革命家トロツキーやイサム・ノグチなど恋多き女性としても知られる。

 

vol8-101

<menu>

オルチェッタ
マルガリータ

トマティーヨのスープ
貝のセビーチェ ツブ貝 白ミル貝 貝柱 タコ

トルティーヤ

フリーダのタコス

ライスプディング

フリーダのハーブティ

[ 参加作家からのメッセージ&プロフィール ]

木村香菜子
Kanako Kimura

料理を盛られることで自分の器がどのように変化するのか、とても楽しみです。色合いを楽しんでいただきたいです。
<あなたにとってうつわとは?>
うつわは楽しいものです。作っていて失敗や辛いこともありますが、完成して使ってみる時はワクワクします。次はどんな色を作ろうか、どんな形にしようか、常に頭の中で考えています。

I am excited to see my pottery in the wonderful dinner. I wish people enjoy the color of my works.
[ What is UTSU-WA? ] Making utsuwa always brings me a lot of fun. It is always exciting to nally use the dishes I have achieved even though I fail sometimes. I think about utsuwa everyday, what color or what shape I will make next.

東京造形大学でデザインを学んでいるときに陶芸にひかれてこの道へ。多治見市陶磁器意匠研究所で学んだのち独立、瑞浪市日吉町に工房を構える。釉薬の調合により、ブルー、イエロー、ピンクなど綺麗な色のうつわを生み出すのが好き。1980 年宮城県生まれ

http://www.oe-kimura.com

比留間郁美
Ikumi Hiruma

今回のテーマ、メキシコの作家「フリーダ」の作品に沢山触れたのは、大学時代のメキシコへの旅でした。コントラストの強い色鮮やかなメキシコの空や花や建物と、彼女の狂気と情熱が絡まっていく独特の空気を鮮明に覚えています。その旅した時に感じた、風景やメキシコで出会った底抜けに明るい人々の生活を器に閉じ込めてみたいと思います。
<あなたにとってうつわとは?>
食事の時間を楽しく、豊かにするもの。

I saw many of Frida Karlo’ s picture when I traveled through Mexico, strongly contrasted color of the sky andFlowers and buildings mixed up with Frida’ s insanity and passion. is time I express in pottery the scenery and people I met in Mexico and image of Frida.
[ What is UTSU-WA? ] Something makes meals fun and rich.

動物や植物をモチーフにした西欧のアンティークのシールを収集し絵柄をコラージュして陶器に転写プリントする手法で、日本の素材からノスタルジックな洋食器を作り出す。Vol.8 では、フリーダ・カーロのテーマに合わせた新作を披露。奈良にて作陶。1982 年千葉県生まれ

Collages European antique sticker to draw an nostalgic scenery on pottery. Her European shaped dishes are all made of Japanese clay and materials. Works in Nara. Born in Chiba.

http://hirumaikumi.info

松本かおる
Kaoru Matsumoto

この度UTSU-WA? に初参加させていただきます松本かおるです。このような機会を与えていただきとても嬉しく思っています。そして皆様と一緒に、このステキであろう非日常的な時間を共有できることにもワクワクしています。どんなお料理がどう器に盛られるのか、期待と興奮に胸が高鳴る。ん? この感じよく知っていると思ったらまるで窯出し前の気持ちと一緒! んー楽しみ♡
<あなたにとってうつわとは?>
その人そのものだと思ってます。ひかれると思ううつわの作り手の方に会うとやはりその方から作品に感じた魅力が溢れています。何か感じるものがあり手にとっていただくうつわとは、その人からの想いやメッセージのようなものかもしれません。それは日々使い込まれ育ってゆき、たくさんの思い出を刻んでゆく。またその人の人生の一部になってゆくような。

I am glad to participate and to share the wonderful moment with gathering people at UTSU-WA? I am very excited to see how my pottery used in the dinner. My heart pounds just as same as when I take my brand new pottery out of the kiln. Can’ t wait!
[ What is UTSU-WA? ] Utsuwa refects people. When I meet the artist of utsuwa, I feel the same atmosphere as his/her work. Utsuwa may not just a container but the message from who made it. Then by using it everyday, my memory will accumulate on it and utsuwa eventually becomes part of myself.

備前焼の作家・星正幸さんに師事したのち独立。長野に暮らしながら、備前粘土を用いて焼締めの陶器を制作する。備前焼というと重厚な焼物のイメージが強いが、松本さんの手にかかるととてもモダン。プレート、マグカップ、ピッチャーなど普段使いできる形が嬉しい。東京生まれ

Studied under a potter in Bizen, Masayuki Hoshi. Make modern pottery as plates, mugs and pitchers by using bizen clay in Nagano. Born in Tokyo.

http://matsumotokaoru.com

神尾奈々
Nana Kamio

青のうつわをパレットに、手にとって頂く方の感性で彩られるのを楽しみに作りました。
<あなたにとってうつわとは?>
私にとってうつわとは、いつかに見た海の色や夜空、好きな青の世界を表現する場所です。洋服を組み合わせるように、食卓のコーディネートに使って頂けたら嬉しいです。

[ What is UTSU-WA? ] For me, it is a place to express the color of sea and night sky,other blues I like. I am glad if you coordinate my pottery as clothes and mix them on your table.

イギリスにて陶芸を学び現在は横浜で活動。赤土や化粧土、鉱物を調合した釉薬を用いて、雨、海、森など自然を意識した美しい色合いのうつわや陶器のボトルを制作する。旅で得たインスピレーションを反映した作品は、どこの国のものともいえないオリジナルな存在感。

Studied pottery in England and opened atelier in Yokohama. Inspired by rain, sea, forest and traveling, makes beautifully colored original utsuwa and bottles.