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POTTERS

vol.42012.10.27 SatVol.4 うつわと食と月の会

満月の夜はなぜだか血が騒ぐ。狼男じゃなくてもそんな話をよく耳にします。無性にそわそわしたり、わくわくしたり。

「狂気=lunatic」という言葉だって月が語源になっているほど。満月の日は潮の干満差が激しい大潮の日でもあります。月の引力で潮が動くように、人間の血も動くのかもしれない。

……それは定かじゃないけれど

満月の夜に生命がたくさん生まれるのは事実。やはり月には何かしら神秘のパワーがあると考えてしまうのです。

お月見といえば「中秋の名月」です。陰暦の8月15日、今の暦で言うと9月頃。これは中国から伝わったもので、日本は台風や長雨の季節と重なり、実際は中秋の名月を楽しむには難しい時期なのです。

そこで、日本独自の慣習「十三夜(後の月)」が考えられました。中秋の名月から約 1 ヵ月後、台風も去った10月の十三夜。「十三夜に曇りなし」といわるほど、晴れの日が多い季節です。しかも、満月ではなく少し欠けたお月さまというのも、日本人ならではのちょっとニクイ“ 粋 ”な発想。

ちなみに今年の「十三夜」は、UTSU-WA? VOL.4の開催日10月27日です。

Amuse 

Pumpkin Gougere パンプキンシュー

appetizer

Albacore & Celeriac Pie メジ鮪と根セロリのパイ

w/ Pistachio Lemon Aioli Sauce ピスタチオとレモンアイオリソース

Hayama Green Salad 葉山のグリーンサラダ

main

Full Moon Witch Stew 満月のための魔女作 猪の煮込み

Braised Wild Boar, Spiced Figs and Chestnuts 栗、無花果とスパイス

Wild Rice and Mushroom Salad ワイルドライスときのこのサラダ

dessert

Walnuts Genoise 胡桃のジェノワーズ

Compote Apple and Grapes 林檎とぶどうのコンポート

Mousse Anglaise ムースアングレーズ

tea

Full Moon Picked Tea from India 満月のお茶

[ 参加作家からのメッセージ&プロフィール ]

神尾 奈々
Nana Kamio

月をイメージしながらつくりました。素敵なお料理がのるのを楽しみに。

“I made my utsuwa while imaging the moon. Can’t wait it to see them with fabulous food on it!”

イギリスにて陶芸を学び現在は横浜に築窯、名古屋と横浜を行き来し作陶中。
釉薬を調合し赤土と化粧土での変化を楽しむのが好きという作品は、どの国のも
のともいえない不思議な存在感をもつ。陶器のボトルやアロマポットなども魅力的。

She studied pottery in UK, and built her own kiln in Yokohama. Currently works between Yokohama
and Nagoya. Her works have mysterious and somewhat boarder less presence.
She enjoys mixing glazes and using various clays between red and white.
http://www.la-nana.net/

鈴木 麻起子
Makiko Suzuki

この器のまわりが笑顔で溢れる場所になりますように

“I wish my utsuwa can make your place lled with a smile.”

2003 年より制作活動を始め、現在は “La Maison de Vent”( 風の住む家)のブラ
ンド名で活動。トルコブルーの陶器「 Turkish」(ターキッシュ)を中心に使い勝
手がよくインテリアにもとけこむデザインの陶器を制作する。滋賀県信楽で作陶。

wind ). Creating a series of Turkish Blue ceramic “Turkish”, is not only highly designed but also easy
to use. Works in Shigaraki, Shiga Prefecture.
http://lamaizon.exblog.jp/

増渕 篤宥
Tokuhiro Masubuchi

満ちゆく月をすいっと見れば、宴の華やぎが聴こえてきそうです。

“Looking up the lling moon quietly, feel like I can hear merry voices om the feast.”

瀬戸、笠間、宮﨑の窯元にて職人として13年勤めた後、2005年に独立。若い
頃デザイン学校で学んだ感性、1インチ刻みで皿の大きさを変えられるほどの高い
技術と経験が手彫り文様の緻密さと造形美、美しい色を支えている。
1970年茨城県生まれ

Aer worked as a potter in Seto, Kasama, and Miyazaki for 13 years,
Stood on his own feet in 2005. His design school studied senses, rich experience and high skills support
to create the ne hand-carved patterns, formative art, and beautiful colour. Born in Ibaraki, 1970.
http://www.geocities.jp/tsuchikara_dekita/

比留間 郁美
Ikumi Hiruma

食卓に懐かしくも新しい世界が広がるように器を制作しています。

“I wish the tables are lled with nostalgia and a new world by my utsuwa.”

西洋の静物画に描かれていたうつわをモチーフとしたシリーズや、動物のオブジェ
など、ファンタジーにあふれた作品を、転写プリントや練り込みなど様々な手法を
使って制作。奈良にて作陶。1982年千葉県生まれ

She produces series based on the vessels was drawn to Western still life paintings, and also animal
objects with brimful of her fantasy, using various techniques such as “Nerikomi” and transcribe.
Born in Chiba, 1982.
http://www.hirumaikumi.info/


Jessica Niello

オークランド、カリフォルニアを拠点とする画家であり、陶芸家。彼女の作品は食
べるということ、社会、手作りの機能的なうつわが交わることについて、などを含
む多岐にわたるテーマを探求している。

Jessica Niello is an oakland based painter and ceramic artist. Her work explores a variety of themes
including the intersection where food, community, and handmade functional pottery meet.