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POTTERS

vol.52013.6.27 Sat & 30 SunVol.5 うつわと食と薫りの会

「薫り」

1. かおり。よい香りが立ちこめる。よい香りをくゆらせる。
2. 燻す。燃やして煙をくゆらす。
3. 徳で人を感化する。

 

青葉の香りを運ぶ「薫風」が吹くこの季節、第 5 回目の UTSU-WA? は「薫り」をキーワードに選びました。 「薫り」は香草の匂いが立ち込めている様子を表し、香料などの具体的な匂いを意味する「香り」と区別して、“ 風の薫り”や“ 初夏の薫り” など、抽象的な表現に使われる言葉です。

また、良い意味で人に感化されることを「薫陶」を受けると言います。それは、陶器を作る際、 土を捏ねる作業のときに霊が宿るとされ、この神聖なる作業のときに香を焚き、薫りをしみこませた土で陶器を作ることから生まれた言葉。

さらに香は元来、神仏の食べ物と言われていて、香道では“ 嗅ぐ ”とは言わず、“ 聞く”ものとされています。人の手によって作られるも のとは別の次元に存在する、目には見えない「薫り」。この神秘を、今回のうつわと食から、五感すべてをもってお楽しみください。

 

Special thanks:HOSHIKO★星子by DANNY  http://www.hoshiko.jp/
Takako Otaki

 

Feeling the light breeze of early summer,
UTSU-WA? vol.5 play with “Kaori”= aroma.
“Kaori” expresses not only smell but also a fresh fragrance that comes out of the air, the green and the wind at this time of the year. A Japanese word “Kunto” is written with two Chinese characters meaning aroma & pottery. When potters knead clay, a spirit of god is believed to descend and inspire people. Let your five senses act and feel the world of scent that are invisible at UTSU-WA?

MENU

 

Soup

ミント コリアンダーのスープ

Coriander and mint soup

 

Appletizer

フムス

Hummus

ババガノシュ

Baba ganoush

タブリ

Tabouli

パン

Spiced flat bread

 

Main

河内鴨 香味揚げ

Kawachi duck breast

南高梅

Nankou plum

万願寺唐辛子カレー

Manganji pepper curry with Harissa

ブラックライス

Black rice

 

Dessert

ココナッツライスプディング

Coconuts milk rice pudding

カルダモンとパッションフルーツ

Cardamon and Passion fruit

[ 参加作家からのメッセージ&プロフィール ]

硝子屋PRATO PINO
Blow glass studio PRATO PINO

お料理とうつわの調和を楽しんでいただけたらと思います

松野栄治&マツノミカの吹きガラス工房。九十九里にアトリエ兼ショップを構え教室も行う他、各地のクラフトフェアなどに出店。クリアガラスの間に、粉状の色ガラスを挟み込みながら吹くことでできるほのかなグラデーションが他にはない美しさ。
http://www.pratopino.com/

鈴木陽子
Yoko Suzuki

食べるのが好きなので、そんな器を作っていきたいです

丸紋、網目、吹墨といった古典柄を洋皿と合わせても映えるほどモダンにアレンジした染付や、女性らしく華やかな色絵など、いますぐ食卓に取り入れたくなる磁器のうつわ。千葉県我孫子市で作陶。1979年千葉県生まれ。

苫米地正樹
Masaki Tomabechi

私のうつわをUTSU-WA? に使ってもらえて本当に幸せです!目の前でシェフやお客様が使って意見も聞ける最高の場だと私は思います!

ターコイズストーンから直接削りだしたようなイメージのうつわを作りたいと研究。石の表面に見える筋(スパイダーウェブ)を焼物ならではの貫入で表現したアーティスティックな作風で注目を集める。三重県四日市で作陶。1977年四日市市生まれ。

二階堂明弘
Akihiro Nikaido

なにかを内包する うつわという形 。それは人が一人では生きていけない事とに似ているようにも 感じます。食事という最も日常的な営みが うつわと思考でいかに楽しく、美しい場面になるか とても楽しみです

足下にある何処にでもある土で、何処にもなかった作品を生み出したいー益子の土を用いどこまで薄くソリッドな焼物を作れるかを日々考える。錆器(しょうき)という名の黒、出土品のような趣きの焼き締めは真骨頂。栃木県益子で作陶。1977年札幌市生まれ。