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2016.12.05 Mon UPDATEWORDS OF GUESTWords of UTSU-WA?Vol.8WORDS : Kazumi Kobayashi("Le pivot" designer) PHOTOS : Toru Kometani

UTSU-WA?のお客様に当日の体験をシェアしていただくwords of guest。

UTSU-WA? Vol.8 うつわと食とフリーダの会(2016年7月9、10日 開催)は、ファッションブランド「Le pivot」のデザイナー・小林かず未さんにレポートしていただきました。小林さん、実はUTSU-WA?Vol.1から参加してくださっている常連のお客様。会の趣旨に共感しいつも心から楽しんでくださいます。
「この食事会は、五感で楽しめるわけだけど、その中の"触"の部分は、そこにいる人たちの素敵な気に触れることだなぁといつも思う」というお言葉に感激です。
小林さん、ありがとうございます。

「UTSU-WA? Vol.8 うつわと食とフリーダの会」

UTSU-WA?という食事会にご一緒しませんか?とお誘いすると
「どういうこと?」「何?何?」となり、
HPの言葉を引用して趣旨を簡単に伝え、
「とにかく行ってみたら美味しくて素敵なので」と細かい説明をせずに、
感覚的に好きそうな方をお誘いして伺う。

そうすると帰りは必ず極上の笑顔が返ってくる。
なので、お誘いする段階でもう愉しみは始まっている。
私にとってUTSU-WA? はそんな食事会。

8回目の今回のテーマは、フリーダ。
そう聞くだけで、どんなキレイな色合いの料理なんだろう?とか、
作家さんはどんな人なんだろう? と妄想が膨らむ。
会場に一歩入ると、柔らかい笑顔と一緒に
テーマに沿った会場作りが目に飛び込んできた。

シェフの雅代さんが用意したというメキシコの窓飾りや、

こんな演出が天井にも。

席に着くと、今回参加されている作家さんのお皿が。

空をテーマにしたこのうつわの、何とも言えないブルー具合に早くも一目惚れ。
このブルーの配色は、狙って出来るというよりは一期一会。
希少な1枚を作った作家さんは神尾奈々さん。
スペインやイギリスで陶芸を学んだというエピソードを作家さんから直接伺うというのも、
この会ならではのところ。

この日もう一人いらしていた作家さんは、比留間郁美さん。
今回、フリーダをイメージして制作されたうつわはアートのようで、
比留間さんの作品は、その特徴のある絵付けが印象的だった。
服作りの仕事をしている私は、陶芸の世界にも転写シートがあることを初めて知った。

 

4人の作家さんとお料理のコラボ。
目で見て、味わってと、この食事会は、五感で楽しめるわけだけど、
その中の「触」の部分は、
そこにいる人たちの素敵な気に触れることだなぁといつも思う。

そしてフリーダのコスプレは誰もしてなかったけど、
ちょっとだけいつもと違う小物をお供に訪れたマダムたちがそこかしこに。

お料理に合わせたメキシコのワインも美味しかったなぁ……と、
余韻に浸る週明けのある日、次のテーマは何かしら?と、
予想をかるーく裏切られることも楽しみに、
もう次のお知らせを心待ちにするのだった。

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文・小林かず未(こばやしかずみ)

「Le pivot」デザイナー。

メーカーでデザイナーとして活躍ののち表参道にアトリエショップ「Le pivot」をオープン。素材への思い入れが強く、シンプルなデザインながら抜群に着心地の良い大人のための日常服を提案。多くのファンを持つ。
http://lepivot.jp

写真・米谷享